【旋盤なしでも作れる!】

ナイフとヤスリで木軸ペンを自作する方法|自宅で始める木工入門

こんにちは、ともペンです。

木軸ペンづくりというと、旋盤(せんばん)という回転工具を使った本格的な加工が思い浮かぶかもしれません。
でも実は、旋盤がなくても、工夫次第で美しい木軸ペンは作れます。

本記事では、ナイフ・やすり・ドリルなど基本的な道具のみで木軸ペンを作る方法を、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

「木工はやってみたいけど、機械が高くて手が出せない…」
「小学生の自由研究や親子でのDIYに使える方法はある?」
「もっと手仕事を感じる作品が作りたい」

そんな方のために、旋盤なしでもできる手仕事木工の世界をお届けします!


■ 目次

  1. 旋盤がなくても木軸ペンは作れる?
  2. 最低限そろえておきたい道具
  3. ナイフで削る工程とコツ
  4. 芯を通すための穴あけの方法
  5. 仕上げ・磨き・オイル塗装
  6. 芯や内部機構の取り付け方
  7. 完成作品例と作業風景(写真・イラスト)
  8. まとめ:不完全だからこそ、愛せる道具に

1. 旋盤がなくても木軸ペンは作れる?

結論から言うと、作れます。

木工旋盤は、正確で美しい円柱を効率よく作るには便利ですが、絶対に必要というわけではありません。
むしろ、ナイフややすりで削った木軸は、手のぬくもりや不均一さが魅力になり、一点ものの価値ある作品になります。


2. 最低限そろえておきたい道具

すべてホームセンターやネット通販で手に入る道具ばかりです。

道具名 用途 おすすめ
小刀・クラフトナイフ 削る(成形) オルファ、肥後守
紙やすり(#120~#2000) 表面仕上げ セリアやダイソーのセットでもOK
電動ドリル or ピンバイス 芯通し用の穴あけ 卓上ボール盤があれば理想
木工用ボンド 芯・パーツ固定用 タイトボンドなど
木材 ペン軸の素材 桜、ヒノキ、ケヤキなど柔らかめがおすすめ
芯ユニット ボールペン・シャープ芯 三菱ジェットストリームやぺんてる芯など

3. ナイフで削る工程とコツ

【Step 1】木材のカット

長さ14cm前後、幅2cm程度の木片を準備します。
最初から角棒(ペンブランク)として売られている素材が便利です。

【Step 2】四角から丸へ、削っていく

クラフトナイフや小刀を使って、四角柱から六角形→八角形→円柱へと徐々に削って形を整えていきます

✏️ポイント:

  • 1回で仕上げようとせず、少しずつ削る
  • 木目に逆らわず、引くように削ると割れにくい
  • 最終的に「ちょっといびつでも味わい」と思える形にする

4. 芯を通すための穴あけの方法

中にボールペンやシャープペンの芯を通すには、まっすぐな穴を開ける必要があります。

方法A:電動ドリル+固定台

木材をしっかり固定し、2mmまたは3mm程度のドリルビットで貫通させます。

方法B:ピンバイス(手動)

小学生でも扱える手動工具。時間はかかりますが安全です。

方法C:ダボ穴付き芯ユニットを使う

既製の芯ユニットを使う場合、太さを事前に確認してからドリル穴を調整します。


5. 仕上げ・磨き・オイル塗装

削った後は、表面を整えて仕上げていきます。

  1. 紙やすり #240 → #600 → #1000 で段階的に研磨
  2. 木の粉を乾いた布で拭き取る
  3. 仕上げにオイル(蜜蝋・亜麻仁油など)を布にとって塗布
  4. 半日~1日乾燥させる

✨おすすめ自然素材オイル

  • 蜜蝋ワックス(手にもやさしい)
  • くるみ油(食用グレードの安全性)

6. 芯や内部機構の取り付け方

手削りの木軸にも、市販のペンユニットは取り付け可能です。

おすすめのユニット:

  • シャープ芯:ぺんてるシュタイン、ゼブラなど
  • ボールペン:三菱ジェットストリーム、SN80

接着剤で固定するか、内部にリフィルガイドを挿入して安定させるのがコツです。


 

7. まとめ:不完全だからこそ、愛せる道具に

手作業で削った木軸ペンは、旋盤で作ったように完璧な円柱ではありません。
でも、だからこそ唯一無二の、あなただけの道具になります。

失敗してもいい。
木目が曲がっても、それもまた個性。
自分の手で、自分のペンを作ってみる時間は、きっと心を整える体験になるはずです。


次回は、「初心者でもできる、寄せ木風の簡易デザインペン」の作り方を紹介します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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