木軸ペンのお手入れを考えるとき、「オイルを塗るべきかどうか」という疑問を持つ方は少なくありません。木工製品全般において、オイル塗布は木の保護や美しい艶を生むための一般的な方法ですが、木軸ペンの場合は一概に「塗った方がいい」とは言い切れない奥深さがあります。今回は、木軸ペン職人としての視点から、オイル塗布のメリットとデメリット、さらに香木のような特別な素材について考察し、見解を述べたいと思います。

1. オイルを塗るメリット

オイル塗布は、木軸ペンにとって多くの恩恵をもたらします。

  • 保湿と保護: 木材は乾燥しすぎると割れやすくなるため、オイルで適度な湿度を保つことで、ひび割れを防ぎます。
  • 木目の美しさの強調: オイルを塗ることで、木目が際立ち、深みのある美しい風合いになります。
  • 手触りの向上: 滑らかな手触りを得られ、使い込むほどに艶が増していきます。

2. オイルを塗るデメリット

しかし、木軸ペンではオイル塗布が必ずしも最適とは限りません。

  • 香りの減少: 特に檜や貝塚伊吹などの香木は、オイルを塗ることで香りが閉じ込められ、自然な芳香が損なわれることがあります。香木の魅力はその香りにあるため、オイル仕上げが逆効果になることも。
  • 自然な経年変化の阻害: 木軸ペンは、使い込むことで手の脂や摩擦によって独自の艶と風合いを増していきます。オイル塗布がこの自然なエイジングを妨げる場合があります。

3. 香木の木軸ペンの場合

香木で作られたペンは、香りを楽しむためのアイテムでもあります。実体験として、檜や貝塚伊吹の木軸ペンにオイルを塗ると、木の香りが著しく弱くなることを感じました。特に香木特有の「ほのかな香りの持続性」が失われ、せっかくの自然素材の魅力が半減してしまいます。

このことから、香木を使用した木軸ペンについては、オイルを塗らず、乾拭きを基本とするお手入れを推奨します。適度に手で触れていれば、手の脂が自然な保護膜となり、乾燥や割れを防ぐ効果も期待できます。

4. 結論:木軸ペンにオイルを塗るかどうかの判断基準

  • オイルを塗った方がいい場合: 樹種が広葉樹や針葉樹でも香りのない木材(例えば樫やケヤキなど)の場合、オイル塗布は木目を引き立て、保護のために有効です。
  • オイルを塗らない方がいい場合: 檜や貝塚伊吹など、香りを楽しむための木材を使用した木軸ペンでは、オイルを塗らず自然な香りを維持することが望ましいです。
  • 木軸ペンにオイルを塗るべきかどうかは、ペンの種類や使用状況、そして所有者の考え方によって異なります。それぞれの側面から詳しく見ていきましょう。

    オイルを塗るメリット

    木材の保護

    オイルは木材に浸透し、乾燥を防ぐ効果があります。これにより、ひび割れや歪みを防ぎ、木軸ペンを長持ちさせることができます。特に、乾燥しやすい環境で使用する場合や、長期間保管する場合には、オイルを塗ることで木材の劣化を抑えることができます。

    美観の向上

    オイルは木材の木目を引き出し、美しい光沢を与える効果があります。使い込むほどに風合いが増し、より魅力的なペンへと変化します。

    経年変化を楽しむ

    オイルを塗ることで、木材は ধীরে ধীরে と色合いや風合いを変化させていきます。この経年変化を楽しむのも、木軸ペンの魅力の一つです。

    オイルを塗るデメリット

    メンテナンスの手間

    オイルを塗るには、定期的なメンテナンスが必要です。塗る頻度やオイルの種類によっては、手間がかかる場合があります。

    べたつき

    オイルの種類や塗り方によっては、ペンにべたつきが残る場合があります。特に、塗布後すぐに使用する場合や、気温が高い場合には注意が必要です。

    変色

    オイルの種類によっては、木材の色合いが変わる場合があります。特に、明るい色の木材に使用する場合には、変色に注意が必要です。

    オイルを塗らないという選択肢

    オイルを塗らなくても、木軸ペンを使用することは可能です。特に、オイルによるべたつきや変色が気になる場合には、オイルを塗らないという選択肢もあります。

    ただし、オイルを塗らない場合には、木材が乾燥しやすくなるため、ひび割れや歪みに注意が必要です。また、美観や経年変化を楽しむことはできません。

  • 結論

    木軸ペンにオイルを塗るべきかどうかは、所有者の考え方によって異なります。

    • 木材を保護し、美観を向上させたい
    • 経年変化を楽しみたい

    という場合には、オイルを塗るのがおすすめです。

    • メンテナンスの手間をかけたくない
    • べたつきや変色が気になる

    という場合には、オイルを塗らないという選択肢もあります。

    どちらを選ぶにしても、木軸ペンの特性を理解し、適切なケアをすることが大切です。

    補足

    • オイルを塗る場合には、木材の種類に合ったオイルを選びましょう。
    • オイルを塗る頻度は、ペンの使用頻度や保管環境によって異なります。
    • オイルを塗った後は、十分に乾燥させてから使用しましょう。

5. 最適なお手入れ方法の提案

  • 香木の木軸ペンは、柔らかい布での乾拭きを基本とし、汚れが気になる場合はごく少量の水で湿らせた布で優しく拭き取ります。その後、完全に乾かしてください。
  • 香りを維持しながら木の保湿をしたい場合は、蜜蝋ワックスなどの自然素材を薄く塗ることで、ある程度の保護と自然な艶を得られます。

まとめ

木軸ペンにオイルを塗るべきかどうかは、使用する木材の種類と、木軸ペンに求める魅力によって判断が分かれます。香木の持つ自然の香りを最大限に楽しみたいなら、オイルを控えて自然な経年変化を楽しむのがベストです。一方、木目の美しさを際立たせ、長く使いたい場合は、適切なオイルで丁寧にケアすることが重要です。どちらの方法も、木軸ペンへの愛情を込めたお手入れであることに変わりありません。大切なペンをより長く、美しく保つための参考になれば幸いです!

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